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東海大学医学部50周年記念事業 Tokai University School of Medicine 50th Anniversary
東海大学医学部・医学部付属病院は、創設50周年を迎えます。
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2025.08.06

【卒業生メッセージ 5】医学部同窓会星医会・立川浩先生

全国で活躍する医学部卒業生に在学中の思い出や母校・医学部への思いなどを語っていただく「卒業生リレーエッセイ」。第5回は、医学科9期生で立川メディカルセンター悠遊健康村病院病院長(新潟県長岡市)の立川浩先生にメッセージをお寄せいただきました。

 

―医師を目指されたきっかけを教えてください

高校2年の冬、剣道の練習中左アキレス腱を断裂しました。挫折感に打ちひしがれている中で入院や手術、リハビリテーションをしていく間、多くの医療スタッフに、自分の“患者”としての身体や感情の変化に合わせた適切な対応をして頂いたことで普通の生活ができるようになりました。その経験から自分が将来仕事をする場所として医療現場で働きたい気持ちが強くなり、医師を目指しました。

 

― 大学で得たものや学んだことをご教示ください

学生の頃授業や臨床実習では、先生方はもとより、同級生からも自分で理解できないことをわかりやすく教わっていたお陰で、なんとかついて行くことができたと思っています。単に覚えるだけではなく、知識の習得には時間が掛かり、理解するために繰り返し努力する必要があることを肌で知りました。このことは医師になった今でも大変役立っています。

 

― 先生の考える「良医」像はどのようなものですか

患者にとっての“良医”は人それぞれです。目の前にいる患者さんに真摯に向き合い、可能な限り最適な医療を施し信頼を得ることが“良医”への第一歩であり、その信頼を積み重ねることで自分の中の“良医”も育まれていくものと考えています。私は、良医育成のために必要な環境が東海大学医学部にはあると感じています。

 

―医師としてどんなことを大切にされていますか?

東海大学医学部付属病院の神経内科で研鑽を積み、神経内科とリハビリテーションを基本としていますが、特に疾患にはこだわらず診るようにしています。そして“患者”となった人やその家族の気持ちを汲みながら、医療や介護の面でも困らない診療を心掛けています。

 

―これからの50年に向けて、次代を担う後輩たちと医学部にメッセージをお寄せください

若い頃の経験や考えていたことが今の自分につながっていると思うと、改めて東海大学の“建学の精神”の奥深さを感じます。自分の希望をつなぐために、現在起きている問題や課題に対して、そのとき考え得る最善を尽くすことで、自分の歩む道は自ずと開けます。若い方々には“今”を大事に過ごしてもらいたいと思います。そして、東海大学医学部が、これからの50年も‘建学の精神’に則り、更に発展していくことを祈念しています。

―悠遊健康村病院についてご教示ください

新潟県長岡市を拠点とする医療法人立川メディカルセンターの中で、悠遊健康村病院、介護老人保健施設悠遊苑、グループホーム晴遊庵及びたちかわ訪問看護ステーションを主に運営しています。急性期・慢性期機能を担い、神経難病対応や透析事業と高齢者介護にも対応したケアミックス型施設です。今までの経験と知識を生かして、隙間なく医療・介護連携を行う仕組みを構築しています。

【医療法人立川メディカルセンター 悠遊健康村病院ホームページ】
https://www.tatikawa.or.jp/yuuyuu/